ダイビングでタンクが外れたときの直し方
ダイビング中に背負っているタンクが外れるケースは少なからずあります。ここでは、なぜタンクが外れてしまうのか、万が一外れたらどう対処すべきかをまとめています。
タンクが外れる理由
タンクが外れる理由としては、BC(浮力調整装置)のタンクベルトが緩んでいることが挙げられます。ベルトがしっかりと締まっていない状態で潜ると、タンクがずり下がります。タンクが万が一外れても、口元のレギュレーターさえ外さなければ、慌てる必要はありません。
本来は、タンクベルトをきちんと絞めているだけで、外れる心配は少ないといえます。外れないように、潜水前にバディチェックを済ませておくことが大切です。バディチェックで助け合いながら機材を装着することで、潜水事故を低減できるでしょう。
ダイビング中に外れたタンクの直し方
ダイビング中にタンクが外れた際は、タンクの重みでレギュレーターが後ろに引っ張られる感覚があります。レギュレーターに異変を感じて、タンクの外れに気づく人も少なくありません。レギュレーターが引っ張られる感覚に気づいた際は、後方を目視してタンクが外れていないかどうかを確認してください。そのうえで、バディを呼び、以下の対処法を実践しましょう。
インストラクターかバディに直してもらう
タンクが外れた際は、近くにいるバディ、またはインストラクターに知らせましょう。中層でタンクベルトを締め直すのは難しいので、できれば着底してから締め直してもらうのがおすすめです。場所によって着底できない場合は、ぐらつかないように制止し、バディにタンクベルトを締め直してもらいましょう。締め直す際は必ずレギュレーターを加えたまま指示に従ってください。万が一タンクが外れても直ぐにどうこうなる問題ではないため、慌てずに対処することが大切です。
自分でタンクを直せる?
タンクベルトは、自分で直すことも可能。万が一、周囲に頼れない状況の時は慌てずに自分で対処する必要があります。自分でタンクベルトを締め直す場合、レギュレーターは最初から最後まで加え続けて作業してください。安定した場所でBCから左腕を抜いて、右前にぐるっと回転させます。右腕を抜き、タンクを目の前に移動させたら、タンクベルトを所定の位置で締め直しましょう。右腕・左腕をBCに通して、ストラップ類を装着し直したら、タンクベルトの締め直しは完了です。