まず取得したいオープンウォーターダイバーライセンスについて
海の深いところへ自由に潜りたいという人や、プロのダイバーを目指す人など、ダイビングを行う目的は人それぞれですが、スキューバダイビングを楽しむためには、ライセンスの取得は必須といえます。
スキルやレベルに合わせたライセンスを取得していくのが一般的ですが、どんな人でもはじめは初心者。
ここでは、ダイバーになりたい人が、まずはじめに取得したい「オープンウォーターダイバーライセンス」についてご説明します。
オープンウォーターダイバーライセンスの参加条件や取得スキル
ダイビングをはじめる人が最初に取得するのがオープンウォーターダイバー(OWD)です。ダイバーとして最低限必要な知識やスキルを取得することが目的であり、このライセンスを取得すれば、水深18mまで潜ることが可能になります。
講習にあたり、参加条件などが設けられているのでそちらをチェックしてみましょう。
15歳以上の人が自己責任で参加するのが原則
オープンウォーターダイバーのコースは、年齢が15歳以上であることが参加前条件とされています。
15歳未満はジュニア・ダイバーの認定を受けることが可能です。ただし、10~11歳は最大水深12mまで、保護者やプロ同伴であることが条件とされています。12~14歳の場合は最大水深18~21mまで可能ですが、成人の認定ダイバーと同伴であることが条件です。
また、持病を持っている場合は、コースを受講する前に自己責任を負う旨の署名や問診、医師の診断書などが必要となります。
ライセンス取得後はファンダイビングが可能
体験ダイビングでは水深10m前後の浅い場所しか潜ることができません。しかし、ライセンス取得後はより深く潜ることができるため、普段見ることのできない景色や生物に出会えるようになるでしょう。また、プロのインストラクターが同伴する必要もなくなるため、自分たちでダイビングの計画を立てて楽しむこともできるようになります。
ライセンスを取得し、趣味として日本各地や世界中の海へ出かけてダイビングを楽しみたいですね!
オープンウォーターダイバーライセンスのスクールでの講習内容
学科、プール、海洋の順が基本的な講習となる
実際にライセンスを取得したいと思ったときは、スクールで講習を受けるのが近道です。ダイビングスクールの講習では、順を追って高度なスキルを身に付けていくことが基本的です。以下がその流れの例になります。
まず初日に学科講習を行い、海に潜るための事前学習を行います。ダイビングに必要な知識や器材の選び方や使用方法、安全に関するルールなどを徹底して学ぶことになるでしょう。
2日目にはプール講習(限定水域)を行います。学科講習で覚えた知識を実際のスキルとして習得することが目的です。
3~4日目には海洋実習を行います。こちらはプール講習で身に付けたスキルを海で実践していくためのものです。
PADIやSSIが代表的なライセンス認定団体
オープンウォーターダイバーライセンスには、「Cカード」という正式名称がありますが、Cカードは発行を行っている指導団体によっていくつかの種類に分けられます。
指導団体、ライセンス認定団体の代表として挙げられるのがPADIとSSIです。
PADIは世界トップクラスのダイビング指導団体として知られており、加盟国は世界180か国以上となっています。一方、SSIは1970年にアメリカでできた指導団体です。PADIから派生したともいわれており、カリキュラムと指導内容のレベルが高いことで知られています。
指導団体により、コース名だけでなく講習内容にも違いがあります。
例えば、PADIの講習では、プール講習に7~8時間、プール講習と海洋実習に3日間かけるのが理想的であるとされていますが、SSIの講習ではプール講習に6時間、講習全体を通して16~32時間というのが基本的です。