かなづちや視力が悪くてもできる?
泳げなかったり視力が悪かったりしてもダイビングはできるのか。泳げるようになるのかなど、ダイビングを始めたいけど不安という方向けの情報を紹介します。
泳げない&視力が悪くてもダイビングはできる!
結論から言えば、「水に顔をつけられれば大丈夫!」というのが答えです。
ダイビングは、泳ぐのではなく沈むもの。息継ぎしなくてもいいし、泳ぎのテクニックも必要ありません。実際、プールでは泳げないけどダイビングはできる、という人もいます。
最初は怖いかもしれませんが、泳げない方でもダイビングはできます。ご安心ください!
また、ダイビングに使用するウェットスーツは気泡が含まれているため浮力があり、泳げない方でも浮くことができます。ダイビング中はフィン(足ひれ)を付けるのもポイントです。足を上下に動かすだけで前に進めるため、素足の状態よりも楽に海中移動ができます。泳ぐときはバタ足ではなく、膝から下をゆっくり動かすのが上手く泳ぐコツです。
目が悪くても大丈夫?コンタクトでもOK?
目が悪い場合、コンタクトレンズでもダイビングは楽しめます。ただし、ソフトレンズのものを選んだ方がいいようです。めったにありませんが、ダイビングマスクの中に水が入ってしまったときに、コンタクトがズレたり流れてしまうことがあります。そういったリスクを考えると、ハードレンズはオススメできません。
また、衛生面を考慮して、できれば1ダイブごとに交換するとよいでしょう。ダイビングをするなら1dayタイプのソフトレンズがオススメ。
もっとも、長くダイビングを楽しむならば、度付きのマスクを購入するのがベスト。いちばん安全性が高いですし、快適にダイビングを楽しむことができます。
中には濁った海中でも見えやすくなるアンバーレンズマスク、魚に警戒心を与えないようにレンズが鏡になっているマスクも。マイマスクを買う際は、自分がどんなダイビングをしたいかを基準に選ぶと良いでしょう。
度付きレンズという選択肢
ダイビングの際、度付きレンズの利用を検討してみるのも良いでしょう。度付きレンズを使用することで、水中でも自由に泳げます。っただし、注意点として水中と陸上では見え方が異なってしまうことは覚えておきましょう。
水中で見えやすくするレンズを選ぶと、陸上では少々ボヤけてしまいます。逆に陸上ではっきり見えるものを選ぶと、水中では度がきつすぎて疲れてしまうのがデメリットです。この点はバランスの問題ではありますが、陸上で「ちょっと弱い」と思うくらいの度付きレンズを選ぶのがおすすめです。
度付きレンズの価格
度付きレンズは1枚あたり1万円前後とされているので、決して安いものではありません。
安易に選ぶのではなく、眼鏡店あるいは眼科医で視力検査を行い、目に合ったレンズを希望するだけでなくダイビングで利用する旨を伝え、適切なレンズを選ぶようにしましょう。
「何となく」で度付きレンズを選んでしまうと、楽しいはずのダイビングで常に視界に関してストレスを感じることになりかねません。ましてやダイビングは水中です。視界不良が原因で生命の危険にさらされる可能性もゼロではないので、その点はしっかりと覚えておきましょう。
水中で過信してはならない
度付きレンズ、あるいはコンタクトなど視力の悪い人がダイビングを楽しむにあたって、様々な選択肢があることが分かりました。しかし、大前提として水中や海中を過信してはならない点が挙げられます。
視界が塞がれた場合、何も見えなくなります。陸上であれば多少視界が塞がれたとしても、急にリスクに見舞われることはないでしょう。しかし水中は別です。
何が起きるか分かりませんし、視界がふさがれたことで心理的にプレッシャーがかかり、パニックに陥るケースも十分に考えられます。余裕を持ってダイビングを楽しむためにも、水中や海中を過信せず、自分の視界を確保できる選択肢を考えましょう。
裸眼という選択肢
視力が悪い人がダイビングを楽しむ際、裸眼もまた選択肢の一つにはなりますが、これができるかは裸眼の程度次第です。何も見えなくなるようであれば、裸眼でのダイビングは避けましょう。
先にもお伝えしたように、視界不良が余裕を奪い、パニックを起こしてしまう可能性も十分に考えられます。きれいな視界を保つことは、気持ちに余裕をもたらすためにも大切です。裸眼であればコンタクトが外れたり、あるいは水中と陸上での視界のギャップに悩まされることはないかもしれませんが、何も見えないようでは根本的にダイビングを楽しめないでしょう。
安心してダイビングできる理由
海の中でも自由に呼吸できる
ダイビングでは、「レギュレーター」と呼ばれる呼吸器と空気の入ったタンクを使います。通常のダイビングであれば30分~1時間ほど潜っていられるため、素潜りのように息継ぎのタイミングを気にする必要はありません。
タンクの種類には、アルミとスチールがあります。初心者の場合は、空気の残量が減った後も浮力に影響が出にくいスチールタンクが主流です。一方のアルミタンクは中の空気がなくなると、浮力が発生して潜りにくくなります。インストラクターと潜る場合は、ウエイト(腰につける重り)を調整してもらうと良いでしょう。
インストラクターがサポートしてくれる
体験ダイビング中は、経験を積んだインストラクターが参加者をサポートしてくれます。プロのダイバーに教えてもらったり、バディになってもらったりすることで、リスクを抑えられるのがポイントです。万が一のトラブルにも適切に対応してもらえますし、水中でうまく泳げなくてもフォローしてもらえます。
また、泳げないから不安という方は、リスクに対する危機感が強いということです。泳げる人の場合、自分の力を過信して事故に繋がるケースもあります。危機感を持っておくことは大切ですし、だからこそ海に精通したベテランの指示を守り、安全にダイビングをできる人であるといえます。
スクールで学べばよりダイビングを楽しめるように
ダイビングを楽しみたいけど不安だという人は、ダイビングスクールで講習を受けるのも1つの手段です。
足が付くところから練習できる
スクールで学べるコース内容は学科講習・プール講習・海洋実習があります。プール講習は実際に器具を付け、足のつくところから練習を開始。海と違って波や潮の流れがないので、流されることはありません。自分のペースで進めますし、インストラクターが付いているので安心して練習できますよ。
少人数制で受けられるからしっかりと指導してもらえる
スクールは少人数制で対応しているところがあります。インストラクター1人に対する受講生の数が少ないほど、目が行き届きやすいのがポイントです。何かあったらすぐに相談できますし、一人ひとりに時間をかけてもらえるので自分だけ覚えるスピードが遅くても問題なく練習できます。
ダイビングについての説明が受けられる
無料説明会を行っているスクールもあるので、まずは相談してみるのも良いでしょう。ダイビングが自分に合っているか、そのスクールは自分に合っているのか。スクールを選ぶ際は、複数の候補を調べておくのがおすすめです。
基準として、受講費や期間などを見てみましょう。自分の生活に合わせて通えるところが良いですし、スタッフの対応が丁寧であればなお良し。中にはダイビングの指導団体から、優良なスクールとして評価されているところもあります。
ダイビングは生理中でも大丈夫?
基本的に、生理になってもダイビングには問題ありません。ただし、ウェットスーツは中に水が入るので、お腹を冷やしてしまうことも。その場合はドライスーツのほうがいいかもしれません。
ただし、生理用品は1ダイブごとに交換しましょう。また、万が一漏れてしまっても大丈夫なように、濃い色の水着を着るのがベターです。
サメに襲われない??
ダイビングに限らず、マリンスポーツへの素朴な不安といえば「サメ」。水深数十メートルまで身一つで潜っていって、サメに襲われたらひとたまりもありませんよね。
でも、実際にはサメに襲われるようなことはありません。サメは基本的におとなしいもので、ダイバーがちょっかいを出したりしない限りは襲ってくることはありません。
気をつけたいのは、そのほかの毒を持った生物です。変わった魚や生き物だからと言って、触ったりしないように気をつけましょう。