ダイビングで気を付けること
ダイビング初心者が気を付けるべきこと
無理をしない
大前提として、無理は絶対に控えましょう。水中は陸の上とは勝手が違います。水中での無理は、生命の危機に直結することは絶対忘れないようにしましょう。少し無理をして「もう少し潜ろう」「もう少し大丈夫だろう」と過信したことで、大きな負担はおろか生命の危機に直面する事態になるかもしれません。
上級者であっても無理をしないよう心掛けていますし、そもそもダイビングは自分の限界にチャレンジするものではなく、楽しむものです。決して無理をせず、安全を確保したうえでダイビングをしましょう。
体調を整えておきましょう
体調面の管理も大切です。ダイビングで海中に入ると、水圧の関係上、陸の上とはまったく異なるコンディションになることも珍しくありません。多少の無理が大きな負担となる場所です。陸の上であれば「ちょっと風邪っぽいけど大丈夫」が、水中だと頭痛がよりひどくなってしまう可能性もあります。
水圧は体調不良時により体に大きな負担を与えることにもなりますし、水中は陸上よりも温度が低い関係上、体も冷えやすいのも注意すべきポイントです。少しでも体調が悪いなと感じたら、ダイビングは控えてください。
周囲の言うことを聞く
インストラクター、あるいは自分より熟練の同行者の言うことはしっかりと聞くようにしましょう。良かれと思ってアドバイスをしてくれているのはもちろんですが、上級者・熟練者の方がダイビングの経験値が高い以上、様々な予測をしています。少なくとも、初心者よりは正確な状況判断が可能なので、できる限り言うことは聞くようにしましょう。
あれこれ言われてしまうと、「面倒」と思うかもしれません。「自由にダイビングを楽しみたいのに」とも思うかもしれませんが、海中はリスクのある場所です。初心者である以上、インストラクターの言うことには従うようにしましょう。
異変はすぐに伝える
もしもですが、ダイビング中に何らかの違和感を覚えたら必ず伝えるようにしましょう。陸の上の日常生活であれば、「多少のことは我慢する」というスタンスで何とかなることがあるかもしれません。しかし、水中となれば話は別です。特に初心者の場合、まだまだ水中で自分の思い通りに動くことができないことも多いでしょう。ちょっとした違和感・異変が大事に繋がるケースも決してゼロではありません。違和感を放置しておくと、ダイビングに支障をきたす可能性もあります。
「あれこれ告げたら嫌がられる」「そんなこと一々言うなと怒られるかも」と思うかもしれませんが、異変が起きてからでは遅い問題なので、違和感・異変を感じた場合、すぐにでも伝えるようにしましょう。
ダイビング後の行動にも要注意
ダイビングを楽しんだ後は、飛行機、あるいは車やバスなど高所への移動は危険を伴います。減圧症と呼ばれる圧力の減少現象が生じる可能性があるためです。飲酒やサウナ、激しい運動も控えましょう。血流が急によくなることでも、減圧症になる可能性があります。
減圧症では疲労感、筋肉痛・関節痛、重症の場合は脳卒中に近い症状が出るのが特徴です。圧力が高い場所、ダイビングの場合は水中に長時間いることで血液や組織の中で溶けていた窒素が圧力が弱くなって気泡を作ります。この気泡が多く発生することで、減圧症にかかってしまうのが注意点です。ダイビング後、一定期間安静にすることで減圧症のリスクは回避できます。危険な状態に陥らないためにも、ダイビング後の行動にも気を付けましょう。