生理の時でもダイビングは可能?
女性のダイバーが気になることのひとつ「生理中のダイビング」。ここでは、楽しみにしていたダイビングの日に生理がきてしまった場合、潜れるかどうかや潜るときの対策・注意点について載せています。
生理中にダイビングはできるのかどうか?
生理中でもダイビングをすることに問題はりません。女性は一般的に月に一度生理が訪れます。ダイビングは水の中に入るものなので、生理中は難しいと感じられる方もいるでしょう。しかし、生理用品をうまく活用すれば、経血が外に漏れるということはないので安心してください。また、完全に密閉できるドライスーツなら、スーツ内に水が入らないので対策が楽になります。生理中でもダイビングを楽しめますが、準備や心構えをしっかりしておくことが重要です。
生理時のダイビングで準備しておくと良いもの
タンポン
ダイビング中でも、タンポンは普段通り使えます。水中には雑菌が多くいるため、ダイビング中にタンポンを使用する場合は、衛生面を考慮してダイブごとに交換してください。万が一漏れてしまった時のことを考えて、水着は上下の分かれているセパレートタイプで濃い色を着用しましょう。
ナプキン
タンポンに抵抗があるという方は、ナプキンを使用します。しかし、ナプキンは海水まで吸収してしまうので、上陸後に海水と血が漏れだす可能性も。万が一血が漏れたときの対策として、濃い色のボクサータイプの水着を着用しましょう。さらにラッシュパンツやレギンス、お尻まで隠れる上着を着ておくとバッチリです。また、ダイビング終了後にトイレに行けるよう、事前にトイレの位置の確認しておくのも大切。生理用品が濡れてしまわないように、防水ポーチにまとめておくことをおすすめします。
生理中のダイビングの注意点
ダイビングの日に生理になってしまった場合、海に入る際に気を付けるべき点があります。生理中は女性の身体は冷えやすい状態になっているのはご存知でしょうか。ほとんどの場合、海水は人間の体温よりも温度が低いのが一般的。長時間海に入っていると体温が下がります。身体が冷えすぎると体調を崩すこともあるので要注意。ダイビング時間を短くするなどして対応しましょう。少しでも異変を感じたら、すぐにダイビングを中断をしてください。
また、タンポンを使用する場合は長時間のダイビングを避けましょう。とても不衛生になり、全身性の細菌性中毒のトキシショック症候群を引き起こす可能性もあります。タンポンをこまめに取り換えるためにも、事前にトイレの場所を確認しておいてください。
生理痛の鎮痛剤を使用しても大丈夫?
普段問題なく使用している薬でも、水中では思わぬ副作用を起こすことがあります。鎮痛剤のひとつであるバファリンを飲んでダイビングをすると、深場での窒素酔い加速するという事例があるようです。水中で異変が起きると、とても危険です。ダイビング前にインストラクターや医師に相談しましょう。
無理をしないことが何よりも大切
せっかくのダイビングを簡単に中止したくないという気持ちはわかります。しかし「無理」は禁物です。無理をしないことは、ライセンスを取る際にも必ず教えられますし、インストラクターも指示を出します。女性の生理には個人差があるため、ほとんど気にならない方もいれば、鎮痛剤を飲まなければ耐えられない方もいるでしょう。無理をして潜ると思わぬ事故につながりかねません。体調と相談してダイビングをするか決めましょう。海は逃げないので安心してください。