脱!ブランクダイバー~海に戻るのに大切なこと~
前回のダイビングからブランクが空いてしまった「ブランクダイバー」。ダイビングのライセンスを保有していても、前回のダイビングから期間が空いてしまうとスキルや知識に不安を感じることでしょう。このページでは、ブランクダイバーのダイビング再開について解説します。
ブランクダイバーとは
「ブランクダイバー」とは、ライセンスを取得していても一定期間ダイビングをしていないダイバーのことを指します。ダイビング歴や経験本数に左右されるため、ブランクの正確な期限は定められていません。一般的に「ダイビング経験年数が1年~5年程度の初心者」で、約半年程度潜っていない人を「ブランクダイバー」と呼んでいます。
ブランクダイバーが起こしがちなトラブル
ダイビングライセンスを取得していても、油断は禁物です。「ブランクダイバー」がダイビングに復帰する際は、器材のセッティングについて忘れがち。さらに、耳抜きがうまくできなかったり、潜水や浮上などの基礎的な知識が抜けていたりします。自然を相手にするダイビングではトラブルへの対処も必要となるため、水中でパニックになってしまうリスクも考えられるでしょう。
ブランクダイバーに思い出してほしいスキル
ダイビングでは、バディと2人1組となって潜水することが多いスポーツです。しかし、ブランクダイバーがいきなりダイビングを再開すると、スキルや知識不足によって自分自身が不安になるだけではなく、バディにも迷惑がかかることもあります。ダイビングを安全に再開するために、今のスキルレベルを確認していきましょう。
器材のチェック・セッティングが正確にできること
安全にダイビングを行うためには、タンクチェックや空気の漏れがないかなどの潜水前の器材チェック・セッティングが大切となります。器材チェックは、バディと一緒に行うため、正確にできないとバディの安全にも影響します。お互いの安全のためにも、器材チェック・セッティングの復習が必要でしょう。
トラブル時に落ち着いて対処できること
マスクに水が入ってしまったり、水を飲んでしったりしたときなど、想定外の問題が起きた時にパニックになることが予想されます。しかし、事前にマスククリアやレギュレータークリア、リカバリーなどを再確認しておけば、落ち着いて対処できる可能性が高まるでしょう。
耳ぬきがしっかりと行えること
日常生活ではあまり必要としない耳ぬき。ダイビング時にはタイミング良くスムーズに耳ぬきをする必要があります。そのためにはドライスーツの空気をしっかりと抜くなど、バランスよく潜水できる必要があります。
自分のウェイトを正確に把握していること
ウェイトは軽すぎたり重すぎたりしても、ダイビングに支障が出ます。とくに、ブランクダイバーは潜っていない期間に体重が変化していてもおかしくないはず。昔の記憶や感覚に頼るのではなく、ダイビングを始める前にしっかりと自分のウェイトを確認しておきましょう。
ビーチエントリやエキジットが問題なく行えること
ダイビングでは、スムーズに海に入ったり、海から上がれたりする必要があります。波の様子に合わせてフィンの着脱や入水のタイミングを図るため、適切に判断するためにはガイドや他のダイバーの様子を観察するのが良いでしょう。
ブランクダイバーにならないために
ブランクダイバーになる原因は、近くに海が無かったり、仕事や家事・育児で時間が取れなかったりすることが挙げられます。また、一度離れてしまうと、不安感から再開しづらいこともあるでしょう。しかし、ダイビングは経験本数を重ねて慣れていかなければ、スキルや知識が身に付きづらいものです。
そこで、まずはダイビングスクールなどに通って、経験豊富なダイバーと一緒にダイビングを再開するのはいかがでしょうか。継続的にトレーニングを重ねていけば、ブランクダイバーが起こしがちなトラブルを回避することもできます。さらに、夏季や旅行時のみにダイビングするのではなく、1年を通じてダイビングを行ってみると海の様子が季節ごとに違うため、新たな発見があるかもしれません。
スキルと知識はリフレッシュさせよう
前回のダイビングから6カ月以上ブランクが空いている「ブランクダイバー」。ダイビングを再開する前にスキルと知識を再確認すれば、トラブルリスクを下げることができます。また、ブランクが空いていなくても、スキルと知識に自信がない人もいるでしょう。自信が持てない人も、ダイビングスクールに通ってスキルと知識を定着させてから、本格的なダイビングを始めるをおすすめします。