ライセンスで世界中の海が遊びのフィールドに!おすすめダイビングスクール

ライセンスが取れる!オススメのダイビングスクール » 初心者も免許取立ての方も気になるスキューバダイビングQ&A » ダウンカレント

ダウンカレント

ダイビングを楽しく行うためにも、事前に知識として取り入れておいたほうがいい注意点がいくつかあります。その中の1つが「ダウンカレント」です。いったいどんなものなのかをここでは説明いたします。

ダウンカレントとは

「ダウンカレント」は、浅瀬から深い海底へと向かう強い潮の流れと、その現象を指します。

海の潮流は常に一定というわけではなく、潮汐や水温などさまざまな要因によって変化しています。さらに地形も潮の流れを大きく左右させる要素です。

ダウンカレントを引き起こしやすい地形が「瀬」と呼ばれるもので、「瀬」は「浅瀬」などとも呼ばれるように、水深はないのですが、海でも川でも流れが急な場合が多いのです。

海の場合、海底からそそり立つ山の頂上をイメージするとわかりやすいでしょう。頂上は水面下にあって、浅瀬になっていますが、その周囲はかなりの水深があります。

こうした点を踏まえ、ダウンカレントには主に2種類の発生条件があるので確かめてみてください。

瀬を潮の流れが乗り越えた際に起こるタイプ

瀬を潮の流れが乗り越える場合は、水面と瀬の間が狭まっているので流れが速くなります。しかし、その瀬を乗り越えるとまた急激に深いところになっているので、強い勢いの流れのまま、潮の流れは海底を目指していきます。

暖水に冷水がぶつかったタイプ

瀬は水面が近いこともあり、海水が温まりやすい傾向があります。この暖水に冷たい海水の潮がぶつかると、海水は瀬の縁に沿って海底へと流れ込んでいくのです。

ダウンカレントに遭遇したときの対処法

ダウンカレントがダイバーにとって危険なのは、下降する強い流れによって、そのまま海底まで引きずり込まれる可能性があるためです。仮にダウンカレントに遭遇した場合、どのように対処すべきかを紹介します。

  1. エアー残圧に余裕があるときは、すぐに近くの岩場などにつかまって、流れが弱まるのをそこで待ちましょう。
  2. エアー残圧に余裕がないのであれば、BC(浮力調整装置)ジャケットを活用したり、ウエイトを捨てたりなどして浮力を得て、慎重に脱出を試みてください。
  3. 救助が必要なようであるなら、海の事故を知らせる緊急通報118番へと電話しましょう。

まとめ

万一にもダウンカレントに遭遇した場合は、まず決して焦らないこと。落ち着いて対処することが何よりも大切です。とは言え、海では予想もしない出来事がいつ起こるとも限りません。ダウンカレントを始め、さまざまなトラブルにも落ち着いて行動できるよう、適切な対処方法をダイビングスクールなどで学んでおくことを強くおすすめいたします。

ピックアップ関連記事