ダイビング中にサメに襲われることはないの?
ダイビングは自然の中に身を置くことになるため、危険も存在します。注意すべき点もたくさんありますが、危険性といえばサメを思い浮かべるのではないでしょうか。ニュースで人がサメに襲われたという情報を耳にしたこともあると思います。サメは歯が鋭く、噛む力も強いので、噛みつかれると命に関わることは間違いありません。海水浴場付近でにサメが目撃されただけで、閉鎖されるニュースもあるほど。ダイビング中に遭遇すると「怖い」というイメージを持つ人が多いでしょう。ここでは、サメが本当に人を襲うのかを調べてみました。
基本的にサメに襲われることはほとんどない
サメは一般的に獰猛な危険生物とも思われています。もちろん、大型の肉食動物なので危険性はありますが、ダイビング中に襲われることはまずありません。それはダイビングをする際は、フィンという足ヒレを付けているからです。サメは大きな獲物は襲わないという習性がります。フィンのおかげで、人の身体はとても大きい生物という認識が持たれているのです。逆に巨大で見知らぬ生物として警戒をされます。ほとんど襲われる危険性がないことから、サメとの遭遇は貴重なものです。ダイビング中に出会ったからといって、驚いてパニックになる必要はないことを覚えておいてください。しかし、条件によっては襲われることもあるので注意が必要です。
サメに襲われないための対策
サメのエサになるものを持たない
ダイビング中は、水中生物の採取は禁じられています。また、サメに襲われる原因にもなるので採取は絶対にやめましょう。銛(モリ)や水中銃(スピアガン)で捕まえたものを持ちながら泳ぐのは言語道断です。サメが獲物を狙って攻撃してくる可能性があり、そのまま襲われてしまうのです。また、餌付け用にソーセージを持っていくことも危険です。
サメにエサと思われないようにする
「弱っている」「溺れている」とサメに思われるとエサとして認識される可能性があります。また、サメの捕食対象であるウミガメやアシカなどの動物と間違われないようにしなければなりません。水面で水しぶきをあげる動作をすると、弱っているまたは溺れているというと間違われることがあります。自然界で水しぶきをあげる生物はほとんどいません。通常は水しぶきをあげることなく、スムーズに泳ぎます。水しぶきをあげて泳いでいるとサメからは「弱っている」「溺れている」と思われてしまい、サメが襲ってきてしまうかもしれません。ダイビング中に潜っているときは大丈夫ですが、水面付近にいる場合は注意しましょう。
もしも近づいてきた場合の対応
ダイビング中にサメが近づいてきた場合は、落ち着くことが大切。。パニックになって下手に動くと、サメを刺激してしまう可能性があります。また「鼻先を殴れば撃退できる」と聞いたことがあるかもしれませんが、水中で素早く動くのはとても難しいもの。正確にサメの鼻先にパンチをヒットさせるのは困難でしょう。サメが近づいてきたら徐々に距離をあけながらゆっくりと浮上します。サメに近づかないことはもちろん、近づかせないようにすることも重要です。
神経質になる必要はないけれど注意すべき
正しい知識を持っていれば、サメに対して神経質になる必要はありません。しかし、油断は禁物です。何らかの原因で攻撃される可能性があるので、注意しましょう。サメによる事故は、人間にもサメにも悪いことです。お互いのために事故をなくす努力が重要となります。サメも魚の仲間なので、共存していくべきなのです。