スキューバダイビングの怖い体験と安全に潜るためのポイント
ダイビングを楽しむためには、安全性を第一にしたうえで泳ぐことが重要です。ここでは実際に合った怖い体験談とその原因、安全にダイビングするためのポイントを紹介します。
怖い思いをした体験談
ガイドがサインに対応してくれなかった
海外のダイビングで、日本語が通じない現地のガイドと潜ったAさん。ビーチから沖へ向かった際、急に底が見えない場所(ドロップオフ)へと潜ることになりました。底の見えない恐怖で息が乱れ、Aさんは「上がりたい」とサインを出すことに。しかし、ガイドはそれに対応せず「GO」とサインを出しそのまま潜行。Aさんはガイドに手を引っ張られながら潜りましたが、パニックにならないよう目をつぶって呼吸することに。結局楽しめないまま、ダイビングは終了してしまいました。
ガイドがサインに対して適切な行動をしていなかった
この体験談の場合、ガイドがAさんのサインを無視してダイビングを続行しています。もしAさんがパニックになっていた場合、事故に繋がっていたかもしれません。
この事例のように、ダイバーの状態に合わせず事前に決めていた行動を優先してしまうガイドは少なからず存在します。もしダイビングツアーに参加する場合は、事前にどれだけサポートしてくれるか確認しておきましょう。特にダイビング経験が少ない人は、ベテランかつ丁寧にサポートしてくれるガイドを選ぶべきです。
浮上してマスクを外した後、波にさらわれて
Bさんはダイビングが終わって浮上した際、ボートが遠いところにいたのでその場で待機していました。待っている途中に息苦しさを感じ、レギュレーター(呼吸するための道具)とマスクを外したそうです。その直後、大きな波がBさんに襲いかかり他のダイバーと離ればなれに。
他のダイバーたちが異変を察知し探したところ、水面に浮いているBさんを発見。ボートに引き上げられたBさんは心肺蘇生を受け、息を吹き返しました。
浮上した後、すぐにマスクやレギュレーターを外してはいけない
レギュレーターは普通に呼吸するのと比べて息苦しさを感じますが、それでも外すのはNGです。どうしてもレギュレーターを外したい場合は、スノーケルに変えて波が来ても呼吸できるようにしておかなければいけません。いつ高い波がくるかは予測が難しいので、必ず呼吸の手段は確保しておきましょう。
この体験談では一命をとりとめていますが、発見が遅れていれば死亡していた可能性があります。例え波が穏やかなスポットのダイビングでも、油断せずに行動するのが大切です。
安全にダイビングするためのポイント
ダイビングスキルを十分に学んだうえで潜る
ダイビングを楽しむためには、サポートを徹底してくれるガイドについてもらうことが大切です。それだけでなく、自分自身のスキルを上げる必要があります。自分のスキルを上げつつダイビングを楽しみたい場合は、Cカードの取得がおすすめです。ダイビングスクールでコースを受講し、筆記テストに合格すればCカードを取得できます。ダイビングスクールを選ぶ際は、評判が良くダイビングの指導団体から優良店舗として認定されているスクールを候補にすると良いでしょう。
スクールの中には数千本もの経験を積んだインストラクターが在籍していたり、創業以来ずっと無事故で指導を続けているところもあります。
少人数制のスクールであること
スクールはインストラクター1人に対して受講者が数人というように、少人数制で対応してくれるところがほとんどです。少人数制であれば、スキルを十分に学べるため、怖い思いをする可能性が低くなるでしょう。インストラクターが1人でも全員の安全を確認しやすくなります。マンツーマンで指導してくれるコースも中にはあるので、これからダイビングを始める人は指導体制をチェックしておきましょう。