ダビングでポイントへ行く時の船酔いの対処とは?
ダイビング初心者が心配するのが船酔いです。中には船酔いが原因でダイビングを諦めてしまう方もいます。ダイビングを楽しむためにも、船酔いの対策を知っておきましょう。
ここでは、船酔いを軽減できる船酔いの対処方法について紹介しています。
船酔いしやすい人のための船酔い対処方法
船酔いしてしまう原因は?
船の揺れ
船酔いは船の揺れが原因で引き起る症状です。船の揺れに合わせて体が上下左右に揺れ、耳の中にある三半規管が刺激されて自律神経系や平衡感覚が乱れしまいます。その結果、頭痛や吐き気といった症状が現れるのです。
ちなみに、水面でボート待ちをしている時に起きる波酔いも船酔いと同じ体の揺れが原因となります。
不快な匂い
船のエンジンから出る排気ガスの匂いで気分が悪くなることがあります。そのほか、タバコの匂いも船酔いを招く要因なので、なるべく風通りの良い場所で待機するようにしましょう。
体調不良やストレス
体調が優れていない時に乗船すると船酔いしやすくなります。がまんできないほどの寒暖によるストレスも船酔いの原因一つです。気候による急激な体温の変化も船酔いを悪化させる要因です。
船酔いの症状
船酔いの初期症状として、あくびやゲップがあります。十分な睡眠をとったのにあくびがでたり、お腹いっぱいなのにゲップがでたりするのは、船酔い初期のサインです。このサインにいち早く気づき、すぐに対処しましょう。
初期症状に気づかず放置していると、顔色が青ざめて吐き気や頭痛といった船酔いの症状が現れます。
船酔いの解消法
酔い止め薬を飲む
船酔いの対処法として最も効果的なのは、酔い止め薬を飲むことです。簡単に手に入るので、ダイビングへ行く前に薬局で購入しておくと良いでしょう。
ちなみに、酔い止め薬に配合されている成分の中には、眠気を誘発する成分があります。眠気があると判断能力が低下してしまため、船酔いを飲む際にはインストラクターに確認したうえで、早めに飲みましょう。
揺れの少ない場所へ移動する
船酔いしてしまったら、揺れの少ない場所へ移動しましょう。乗船する船のタイプによって異なりますが、船の中央から後ろ側は揺れにくいケースが多いです。船の後部のほうが揺れないという方もいますが、エンジンの排気ガスの匂いでさらに酔ってしまうことがあります。
前方の景色を見るようにする
船酔いした時は前方の景色を見るようにしましょう。左右の景色を見ると、波の景色が横に流れて平衡感覚が乱れてしまうため、変化の少ない前方の景色を見たほうが良いのです。
ウエットスーツのファスナーを緩める
ウエットスーツの締め付けで船酔いすることがあります。特に首のあたりが締め付けられた状態だと気分が悪くなるので、ファスナーを緩めておきましょう。ダイブするポイントに到着するぎりぎりのタイミングでウエットスーツのファスナーを閉めると良いですよ。
乗船前に体調を整えておく
寝不足や疲れた状態でダイビングに出かけると、船酔いしやすくなります。ダイビング前日は早めに就寝して十分な睡眠時間を確保しましょう。また、空腹や満腹も船酔いにつながるので、乗船する1~2時間前に軽めの食事を摂りましょう。